この記事で分かること
- 企業のSNSマーケティングで使われる主な媒体
- 中小企業のSNS運用が続かない理由
- AIで運用を回す進め方(分析から始める4ステップ)
- AIに任せていい部分と、人が残すべき部分
- 少人数でもSNSを続けるための考え方
読了時間:約10分

監修:
みちしるべコンサルティング
代表
生井 聖人(なまい まさと)
マーケティング歴10年。中小企業のAI×DX支援を専門に、感覚経営から数字経営への移行を伴走支援している。

「SNSはやった方がいいのは分かるけれど、正直そこまで手が回らない」。
投稿のネタを毎回ひねり出すだけで時間が溶けて、気づけば更新が止まっている。
数字も見ないまま、なんとなく続けているけれど、来店や問い合わせが増えた実感はない。
SNSが「やらないよりマシ」の宙ぶらりんな状態のまま、放置になっていないでしょうか。
実は、SNSはやり方しだいで、少ない人数でも無理なく回せるようになってきています。
この記事では、SNSマーケティングのAI活用について、そもそもなぜSNSが大切なのか、どの媒体を選び、AIに何を任せるのかを整理します。
あわせて、自社の色を出すために「人が残すべき部分」もお伝えします。
読み終わる頃には、自社のSNSを「何から手をつけて、どこをAIに任せるか」が見える状態になります。
SNSマーケティングのAI活用とは、手間のかかる作業をAIに手伝ってもらうこと
AIの話に入る前に、そもそもなぜSNSが大切なのかを、一度だけ確認させてください。
いちばんの理由は、お客様が毎日SNSや動画を見ているからです。
今やLINEは全年代の9割以上、YouTubeも8割の人が使っています。
(出典:総務省情報通信政策研究所「令和6年度 情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査報告書」(2025年6月公表))
広告と違って、SNSは費用をあまりかけずに、この人たちと接点を持てるのが強みです。
しかもSNSは、集客だけでなく採用にも効きます。
弊社でも、Instagramのショート動画を使った発信で、開設したばかりの事業所の採用を短期間で成功させた例があります。
【関連記事】採用難の訪問看護師に2ヶ月で20名応募|8名内定の採用事例
そのうえで、SNSマーケティングのAI活用は、難しく考えなくて大丈夫です。
投稿のネタ出しや文章づくり、反応の分析といった、手間はかかるけれど頭を使う部分を、AIに手伝ってもらう。それが出発点です。
最初から運用のすべてを自動化する必要はありません。
まずは一部の作業をAIに任せて、空いた時間を「お客様に何を伝えるか」に回す。
この使い方から始めるのが現実的だと感じています。
企業のSNSマーケティングで使われる主な媒体
使う媒体は、目的やお客様の層によって変わります。
代表的なものは、次のとおりです。
- LINE公式アカウント
- X(旧Twitter)
- YouTube(ショート動画・長尺)
- TikTok
大事なのは、全部に手を出さないことです。
自社のお客様がよく見ている媒体を1〜2つに絞る。
そこにAIの力を足していくほうが、無理なく続きます。
AIに手伝ってもらえるのは「分析」と「作業」の部分
AIが得意なのは、大きく分けて次の2つです。
- 分析:
他社や自社の投稿を見て、どんな内容が伸びているかを整理すること - 作業:
投稿のネタ出しや、文章・動画の台本づくりといった、手を動かす部分
この2つをAIに任せるだけでも、SNS運用の負担はかなり軽くなります。
いきなり全部を仕組み化しようとせず、まずはこの一部から始める。
そこがつまずかないコツだと考えています。
中小企業のSNS運用が続かない、3つの理由
中小企業のSNSが続かないのは、担当者のやる気の問題ではありません。
「続かない仕組み」のまま始めてしまうからです。
逆に言えば、この仕組みさえ変えれば、SNSは無理なく回り始めます。
つまずきやすいのは、次の3つです。
理由1:担当者ひとりに負担が集中して、更新が止まる
多いのが、SNS運用が特定のひとりに乗っかってしまうケースです。
本業の合間に、ネタを考え、写真を撮り、文章を書き、投稿する。
これを全部ひとりで抱えると、忙しい時期に真っ先に後回しになります。
一度止まると、再開のきっかけをつかめないまま放置になりがちです。
理由2:数字を見ないまま、なんとなく投稿を続けてしまう
次に多いのが、反応の数字を見ずに投稿を続けているケースです。
どの投稿が響いて、どの投稿が響かなかったのか。
そこを振り返らないまま続けると、毎回が手探りになり、手応えも生まれません。
本当に見るべきは、その投稿がお客様の行動につながったかどうかだと考えています。
理由3:フォロワーは増えても、問い合わせ・来店につながらない
3つ目は、フォロワーは増えたのに、売上につながらないケースです。
東京商工リサーチの調査でも、SNSを運用している企業の約3割が「特に効果は得られなかった」と答えています。
(出典:東京商工リサーチ「2023年 企業のSNS運用に関するアンケート」(2023年8月))
フォロワー数は、あくまで通過点にすぎません。
そこから問い合わせや来店へつなぐ導線がないと、数字が増えても現金には変わらないのが実際のところです。
この3つは、AIの使い方を変えるだけで、かなり解消できます。
次に、その進め方をお伝えします。
AIでSNS運用を回す進め方は、「分析」から始める
AIでSNSを回すとき、最初に手をつけるのは投稿ではなく「分析」です。
「分析 → 型づくり → 作成 → 振り返り」の順に回すと、少ない人数でも成果が積み上がっていきます。
この4ステップを、順番に見ていきます。
ステップ1:他社と自社の投稿をAIに分析させ、勝ち筋を見つける
いきなり投稿をAIに書かせても、作業が速くなるだけで、成果にはつながりにくいものです。
だから最初は、うまくいっている投稿の分析から始めます。
やり方はシンプルです。
たとえば、同じ業種で伸びているアカウントの投稿文をいくつかコピーして、ChatGPTなどに貼り付けます。
そのうえで「この投稿に共通する“伸びている型”を、書き出し・切り口・訴求に分けて教えて」と頼みます。
すると、人が何時間も眺めないと気づけない共通点が、短時間で言葉になって返ってきます。
ショート動画なら、伸びている動画の構成を「冒頭の3秒・本編・締め」「テロップの出し方」「動画の長さ」に分けて整理してもらうこともできます。
自社の過去投稿についても、反応が良かったものと悪かったものをAIに読ませて、その違いを言語化してもらえます。
この「大量の投稿から勝ちパターンを見つける」ことこそ、AIがいちばん力を発揮するところだと感じています。
ステップ2:分析をもとに、自社の「型」をAIとつくる
分析で見えた勝ちパターンは、そのまま真似しても自社には合いません。
そこで、分析結果をAIに渡して、自社版に翻訳してもらいます。
たとえば「この分析をもとに、うちの美容室向けの投稿テンプレートを5パターン作って」と頼むと、たたき台がすぐにできます。
出てきた案をもとに、次のような自社ルールを決めておきます。
- 投稿する時間帯とテーマの方針
- 写真や動画の見せ方
- ショート動画の、冒頭の一言とタイトルの付け方
一度この型を作っておくと、毎回ゼロから考えずにすみます。
担当者が変わっても、発信の質がぶれにくくなります。
ステップ3:企画・ネタ出し・下書きをAIに手伝ってもらう
型が決まったら、その型に沿って、企画とネタ出しをAIに手伝ってもらいます。
1か月分の投稿案をまとめて出す、キャプションの下書きを作る、動画の台本を組む。
こうした手を動かす部分こそ、AIが力を発揮するところです。
【関連記事】プロンプトを会社の資産にする方法|共有・テンプレ化・更新で属人化を防ぐ
ただし、出てきた下書きをそのまま使うのはおすすめしません。
理由は次のH2でお伝えします。
ここは、いちばん大事なところです。
ステップ4:反応の数字を毎週まとめ、次に反映する
投稿したら、そのままにせず、反応の数字を振り返ります。
保存数や問い合わせなど、見るべき数字をAIに毎週まとめてもらい、次の投稿に活かします。
こうして「分析 → 型 → 作成 → 振り返り」がひと回りすると、また分析に戻ります。
SNS運用は、この輪を回し続けることで、少しずつ精度が上がっていきます。
分析で始まり、分析で終わる。ここがAIを使う一番の意味だと考えています。
ここまでで全体の流れはつかめたと思います。
あとは、どこまでをAIに任せて、どこを自社に残すかの線引きです。

AIに任せてはいけないのは、「自分らしさ」
AIをどれだけ使っても、最後に人を惹きつけるのは「自分らしさ」です。
ここを手放してしまうと、いくら自動化しても成果につながりません。
今回いちばんお伝えしたい部分です。
AIが出せるのは、きれいだけれど「平均的」な発信
AIは、整った文章やきれいな画像を、あっという間に作れます。
ただし、その多くは「平均的で、当たり障りのないもの」になりがちです。
理由はシンプルで、AIは世の中にある大量の情報から、無難な最大公約数を出すからです。
きれいだけれど、誰が発信しても同じに見える。
SNSでは、この「特徴のなさ」が、いちばん埋もれる原因になります。
SNSでファンになってもらうのは、人柄と世界観
SNSがほかの集客と違うのは、お客様に「ファンになってもらう」場だという点です。
商品の良さだけでなく、その会社や人の考え方、雰囲気に惹かれて、人はついてきます。
だからこそ、自分らしさや人間らしさが出ていないと、フォローしても離れていきます。
闇雲にAIに作らせて、特徴のない発信になってしまえば、どれだけ楽になっても意味がありません。
私(生井)の経験上、伸びるアカウントほど、AIには手を動かす部分を任せ、「何を伝えるか」と「お客様との関係づくり」は人が握っていました。
AIに任せるのは分析と作業まで。
自社の色を出す部分は、人が残す。
この線引きが、SNSでは何より大切だと考えています。
【関連記事】中小企業のAIマーケティング事例|実際の企業の使い方と、業種別の活かし方を解説
部分的なAI活用から、SNS運用が「自走」する状態へ
一部の作業をAIに任せることに慣れてきたら、次は運用そのものを仕組みにしていく段階です。
分析から作成、振り返りまでの流れを型にして、担当者に依存しない状態をつくる。
ここまで整うと、少ない人数でもSNSが回り続けるようになります。
みちしるべコンサルティングでは、集客改善と業務改善の両方を、提案から仕組み化・自走までAIで一気通貫に支援する「経営オペ」を提供しています。
SNSの発信も、単発の作業を速くするだけでなく、成果につながる形で仕組みに落とすところまで伴走します。
追いかけるべきは、フォロワー数ではなく、問い合わせや来店、そして利益です。
そこから逆算してSNSを設計することが、続けた先で成果を残すカギになると考えています。
【関連記事】中小企業のAI×DXの進め方|何から始めるかを6ステップで解説
ここまで読んだあなたへ
SNSは、AIで作業を軽くできる時代になりましたが、成果を分けるのは「何を、どんな人柄で伝えるか」だと感じています。
先ほどの調査でも、SNSを運用する企業の約3割が効果を実感できていませんでした。
自社だけで「分析 → 型 → 作成 → 振り返り」の輪を回し続けるのは、思った以上に骨が折れます。
みちしるべコンサルティングでは、集客改善と業務改善の両方を、提案から仕組み化までAIで一気通貫に支援する「経営オペ」を提供しています。
SNSについても、どの媒体を選び、どこまでをAIに任せ、どこを自社の色として残すかまで、いっしょに設計していきます。
- まだ何も始めていない:
まずは自社のお客様がよく見ている媒体を1つ選ぶところから - 投稿はしているが続かない:
分析と作成をAIに任せて、負担を減らすところから - 数字が成果につながらない:
フォロワー数ではなく、問い合わせ・来店への導線から
もし「うちのSNS、何から手をつければいいのか」と感じていたら、まずは公式LINEにご登録ください。
業種と今の状況を教えていただくだけで、「まずはここから」を無料で診断します。
自社に合う媒体と、AIに任せられる部分の当たりをつけてお返しします。
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よくある質問
Q1. SNSマーケティングにAIを使うと、具体的に何が楽になりますか?
主に、投稿のネタ出し・文章や台本づくり・反応の分析が楽になります。
手を動かす作業と分析をAIに任せ、人は「何を伝えるか」に集中できます。
Q2. どのSNSから始めればいいですか?
自社のお客様がよく見ている媒体を1つ選ぶのがおすすめです。
全部を同時に始めると続かないので、まず1〜2媒体に絞ると無理がありません。
Q3. 投稿を全部AIに作らせても大丈夫ですか?
分析や下書きはAIに任せて問題ありませんが、そのまま使うのは避けたほうがよいです。
自分らしさが消えると、フォロワーは増えても離れやすくなります。
Q4. AIツールにお金はどれくらいかかりますか?
無料の範囲でも始められます。
有料でも月あたり数千円程度から使えるものが多いですが、詳しい費用感は関連記事で整理しています。
Q5. 少人数でもSNS運用は続けられますか?
続けられます。
分析と作成をAIに任せ、発信を型にしておくと、担当者ひとりに負担が集中しにくくなり、更新が止まりにくくなります。
まとめ
SNSマーケティングのAI活用は、分析と作業をAIに任せ、自分らしさは人が残すことがカギです。
今日から変えられるのは、投稿の前に「分析」から始めることです。
そこを飛ばすと、作業が速くなるだけで、成果にはつながりません。
追うべきはフォロワー数ではなく、問い合わせ・来店、そして利益です。
まずは自社に合う媒体とAIに任せる部分を、公式LINEの無料診断で整理するところから始めてみてください。
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