| 業界 | ペット関連サービス、ペット葬儀・火葬 |
|---|---|
| 職種 | 経営、マーケティング、データ分析、広告運用 |
| 課題 | 感覚経営からの脱却、データ可視化、KPI管理、予算最適化、件数予測 |
| 技術 | データダッシュボード、KPIシミュレーション、予算自動算出、データ統合 |
※本記事の支援対象はペット葬儀業界ですが、仕組み自体は業種を問わず応用できます。
ペット火葬業界の皆さま、こんな課題ありませんか?
- 月間の火葬件数を、紙やExcelで「ざっくり」管理している
- 来月・来期の件数を予測したいが、根拠を持って数字を出せない
- 広告予算を「いくらにすべきか」、社長の感覚で決めている
こうした課題を抱えるペット葬儀業界の経営者向けに、AI×DXで「数字経営」を仕組み化したダッシュボードの事例をご紹介します。

※画像内の数字・名称は、実績を元に一部加工したサンプルデータです。
導入企業の背景
本事例は、弊社みちしるべコンサルティング株式会社がペット葬儀業界のクライアント向けに構築した、経営ダッシュボードの活用事例です。
| 業種 | ペット葬儀・ペット火葬サービス |
|---|---|
| 規模 | 地域密着型・複数拠点運営 |
| 事業内容 | ペットの火葬・葬儀・供養/関連商品の販売 |
| データ規模 | 年間数千件規模の火葬データ |
| 広告運用規模 | 年間広告予算 約350万円規模 |
| 特徴 | 紙・Excel・経営者の記憶ベースでデータ管理してきた |
みちしるべでは、以前自社でペット葬儀事業を運営し、福岡エリアでNo.1まで成長させた経験を持っています。
そのノウハウを活かし、多くのペット火葬業者様の集客・経営支援に携わってきました。
業界の経営者と日々向き合うなかで、規模やエリアを問わず「同じ構造的な課題」を抱えているケースが非常に多いと感じていました。
ペット葬儀業界に共通する経営判断の課題3つ
ここでは、経営判断の根幹に関わる3つの課題について、業界共通のパターンとしてご紹介します。

課題1|過去データが断片化し、全体感がつかみにくい
業界一般で見られるのは、火葬件数や売上データが「紙の帳簿」「Excel」「担当者の頭の中」に分散しているパターンです。
- 月別件数や年間推移の記録がバラバラ
- データが担当者ごとに保管されており、共有が手作業
- 過去の閑散期・繁忙期の傾向を「全体感」として把握しにくい
データを「持っている」のに「使えていない」── これは業界全体で広く見られる構造です。
課題2|経営判断が「感覚」と「記憶」に依存しやすい
課題2つ目は、そもそも過去データを数字として所有していないことです。
その場合、経営判断の根拠が経営者や担当者の記憶に依存しやすくなります。
- 「去年もこれくらいだったよね」と感覚で議論
- 来年の目標件数や予算が「ざっくり」になりがち
- 数字的な裏付けがないため、判断の根拠を社内で共有しにくい
「感覚」が悪いわけではありません。
ただ、その感覚を「数字で裏付けられない」状態が続くと、組織が大きくなるほど判断のブレが生じやすくなります。
課題3|広告予算の根拠が示せず、前年踏襲になりがち
特に大きいのが、広告予算の決定プロセスです。
- 「年間でいくら広告を出すべきか」の根拠数字がない
- 月ごとの最適な予算配分が分からず、毎月同額になりがち
- 広告経由の問い合わせが何件必要かを逆算できていない
数字根拠がないまま投じる予算は、検証もしにくく、改善の起点になりにくい構造です。
ペット葬儀業務にAI×DXを取り入れて、何が変わったか?
弊社のAI×DX知見を活用し、ペット葬儀業界向けの「件数予測・経営判断ダッシュボード」を構築しました。
クライアントから預かった火葬件数データをシステムに集約し、過去推移から将来の予測、必要な広告予算の自動算出まで、一気通貫で可視化する設計です。
「感覚」から「数字」へ、経営判断のOSが置き換わりました。
仕組み1:クライアント別ダッシュボードで主要KPIを一覧化


ホーム画面に主要KPI(重要業績評価指標)が一覧表示され、ボタン1つでクライアント別の詳細ページに遷移できます。
- 主要KPIのワンビュー表示
(火葬件数/月間の問い合わせ件数/受注率/広告費 など) - クライアント別詳細ページで深掘り分析が可能
- データを基にクライアントと議論できるUI設計
- 「全体感の把握」と「個別深掘り」を1画面で完結
成果:
紙・Excel・記憶に散らばっていた情報が、1つのダッシュボードに集約されました。
仕組み2:「過去・現在・未来」をワンビューで可視化

ダッシュボードは「過去・現在・未来」の3フェーズでデータを整理しています。
- 過去:
月間平均件数/過去最高件数/前年比/推移グラフ - 現在:
当月の実績進捗(今月どこまで件数が進んでいるか)/現状分析 - 未来:
過去データから自動算出される件数予測(来月・来期は何件来るか)/目標設定
成果:
「いつ/どこを見るか」が定型化され、経営判断のスピードが一段上がりました。
仕組み3:KPIシミュレーションで広告予算を自動算出
目標火葬件数から逆算して、必要な広告予算を自動計算する機能を実装しました。


- 「月間で何件の火葬を目指すか」(目標件数)を入力
- 受注率(お問い合わせがご依頼につながる割合)から、必要な問い合わせ件数を逆算
- 広告経由比率(問い合わせのうち、広告経由の割合。例:3割)から、広告経由で必要な問い合わせ数を算出
- そこから必要な月間広告費を自動計算
- 過去の繁閑期データを踏まえた、月別予算配分の自動最適化
成果:
「年間広告予算350万円」のような大きな投資判断も、過去データの裏付けを持って議論できるようになりました。
ダッシュボードのアウトプット例(6機能構成)
実際に運用されているダッシュボードは、以下の6機能で構成されています。
| 機能 | 内容 |
|---|---|
| 1. ホーム(主要KPI一覧) | クライアント別の主要KPI(火葬件数・問い合わせ件数・受注率・広告費など)をワンビュー表示 |
| 2. 過去データ分析 | 月間平均/最高件数/前年比/推移グラフ |
| 3. 現状分析 | 当月の実績進捗と進捗率 |
| 4. 未来予測 | 過去推移から算出される件数予測/目標設定 |
| 5. KPIシミュレーション | 目標件数を入れると、必要なお問い合わせ件数と広告費を自動で逆算 |
| 6. 月別予算配分 | 季節性を反映した広告予算の月別最適化 |
特に重要なのは4〜6番です。


過去データから「次にどう動くべきか」を数字で示すことで、経営者は「最終確認」と「判断」だけに集中できます。
最も大きな違いは、データの上に「経営者の判断」を重ねられること
このダッシュボードの真価は、データを「見せる」ことではなく、データの上に「経営者の判断」を重ねるプロセスにあります。
経営者は、ダッシュボードの数字に次の3つの視点を織り交ぜていきます。
- 自分の経営判断軸
(過去の顧客対応経験、店舗運営の感触) - クライアントの事業特性
(地域性、サービスの強み、顧客層) - 業界・市場動向
(ペット飼育数の変化、葬儀ニーズのトレンド、競合の動き)
ここまで重ねて、ようやく「数字に裏付けられた経営判断」が完成します。
データが土台を作り、人間が判断を乗せる──ここに、データ経営の本当の価値があると考えています。
AI×DXダッシュボード導入前後の変化
業界一般で見られる従来運用と、ダッシュボード導入後を、項目別に比較します。
| 項目 | 導入前 | 導入後 | 改善内容 |
|---|---|---|---|
| データ管理 | 紙・Excel・担当者の記憶 | ダッシュボードで一元管理 | 全体感が即時把握 |
| 経営判断の根拠 | 経営者の感覚・記憶 | 数字データに基づく判断 | 感覚経営から数字経営へ |
| 過去推移の把握 | その都度Excelを開いて確認 | グラフで一目で確認 | 即時可視化 |
| 件数予測 | 経験と勘で大まかに | 過去データから自動算出 | 予測の根拠が明確に |
| 広告予算の決定 | 前年踏襲・直感 | 必要件数から逆算 | 根拠付きの予算配分 |
| 月別予算配分 | 毎月同額 | 季節性を反映した自動最適化 | 投資効率が向上 |
| クライアントとの議論 | 感覚論ベース | 数字で議論 | 合意形成スピードUP |
なぜみちしるべのAI×DXがペット葬儀業界で機能するのか
ペット葬儀業界向けのデータシステムは数多くありますが、みちしるべのダッシュボードが現場で機能している理由は、大きく3つあります。

理由1:代表自身が”元ペット葬儀事業 福岡エリアNo.1運営者”
この業界経験の蓄積こそが、現場で機能するKPI設計の土台になっています。
- 業界の繁閑期・客単価・地域特性を「肌感覚」で把握している
- 「何を見れば経営判断ができるか」を運営者目線で設計できる
- 単なるシステム提供ではなく、業界実務に根ざしたKPI設計が可能
技術ありきではなく、業界実務ありきの設計が、現場で機能する大きな理由です。
理由2:データ可視化で終わらず、”判断と意思決定”までを設計
業務改善系のダッシュボードの多くは「データを見せる」止まりです。
みちしるべは「データを基に意思決定する」までを支援する設計をしています。
- 過去データの可視化
→ AI×DX - 件数予測と予算シミュレーション
→ AI×DX - 現場感覚を加えた最終判断
→ 経営者
AIとデータが叩き台を高い精度で作るからこそ、そこに経営者の「現場感覚」が組み合わさることで、根拠ある経営判断につながります。
理由3:KPI設計から予算シミュレーションまで一気通貫
ダッシュボードを「作って終わり」ではなく、KPI設計から予算配分まで連動させています。
- 目標件数
→ 必要な問い合わせ件数を逆算する意思決定材料へ - 広告経由比率
→ 月別の必要広告費を含む予算シナリオへ - 年間予算
→ 季節性を反映した月別最適化へ
これにより、毎月の数字確認が、そのまま「翌月の打ち手」につながる構造になります。
クライアントの件数増加・売上向上が継続的に積み上がる仕組みとなり、ダッシュボードが「確認のための画面」から「利益を生む装置」へと変わります。
これは「経営オペ(CMO+CDO=CxOポジション)」が現場で機能している実体としての、AI×DX運用です。
貴社でも、同じ仕組みを取り入れませんか?

今回の事例でお伝えしたのは、「データを集めて見せる」だけでなく「数字で経営判断する仕組み」までを実装することで、業界の感覚経営が大きく変わる、という具体例です。
みちしるべコンサルティング株式会社では、貴社の業界・KPI・経営課題に合わせて、AI×DXによる仕組み化を一気通貫で支援しています。
「うちの業界でも応用できる?」「導入までのステップを知りたい」と感じた方は、下記からお気軽にお問い合わせください。
まとめ|「感覚で動かす経営」から「数字で動かす経営」へ

ペット葬儀業界の経営の本質は、「お客様一人ひとりへの誠実な対応」と「事業を継続させる数字判断」の両立にあると感じています。
クライアントが本当に求めるのは、次の3つではないでしょうか。
- 「去年と同じ」ではなく、過去データに基づく具体的な根拠
- 来期に向けた数字シナリオと、それを根拠とした予算配分
- 社内で共有できる、数字ベースの議論の場
弊社みちしるべは、ペット葬儀業界での実体験をもとに、AI×DXで「数字経営」を仕組み化する支援を行っています。
これは単なるダッシュボード構築ではなく、経営判断のOSを「感覚」から「数字」へ書き換える取り組みだと考えています。
よくある質問
事例を読んでよくいただく質問について、まとめてお答えします。
Q1. 導入にどれくらいの期間がかかりますか?
クライアントの既存データの整備状況によりますが、データ提供からダッシュボード稼働まで約1〜2ヶ月が標準です。
KPI設計から始める場合は、設計フェーズに2〜3週間を追加します。
Q2. ペット葬儀以外の業界(医療、地域サービス等)でも応用できますか?
可能です。
「過去件数 → 予測 → 必要広告費の逆算」というKPIシミュレーションの構造は、来店・予約・問い合わせベースのサービス業全般に応用できます。
これまでに士業、医療、地域密着型サービスでも類似の仕組みを構築しています。
Q3. 既存のExcel管理からの移行は難しくないですか?
ExcelやCSVでの一括取り込みに対応しており、移行コストは最小限です。
データの整形・名寄せ・項目統一は弊社で代行するため、クライアントの現場負担はほぼ発生しません。
Q4. データはどこに保存されますか? セキュリティは大丈夫ですか?
Google Cloud基盤での運用に加え、クライアント別のアクセス権限管理を徹底しています。
顧客の個人情報(ペットオーナーの連絡先など)は、運用上必要な範囲のみを取り扱い、暗号化保管を徹底しています。
Q5. 件数予測の精度はどれくらいですか?
過去データの蓄積量に依存しますが、12ヶ月分のデータがあれば季節性も反映された予測が可能です。
データが蓄積されるほど精度は向上し、繁閑期の傾向も学習されていきます。
最終確認は経営者が行う運用フローを推奨しており、AIとデータは「叩き台」を担当、最終判断は経営者が行う設計です。
Q6. クライアント側で見るのに専門知識は必要ですか?
不要です。
ダッシュボードは経営者・現場担当者が直感的に使えるUIで設計しています。
「データを開く → 数字を見る → 判断する」の流れがそのまま実行できるよう、必要最小限の項目に絞っています。
Q7. 導入コストはどれくらいかかりますか?
クライアントの規模・データ量・カスタマイズ範囲により異なります。
既存のGoogle Workspace環境を活用するため、大規模なシステム投資は不要です。
詳細はお問い合わせください。

監修:
みちしるべコンサルティング株式会社 代表
生井 聖人(なまい まさと)
マーケティング歴10年。中小企業のAI×DX支援を専門に、感覚経営から数字経営への移行を伴走支援している。





